レース回顧録(第24回京都木津川マラソン) [レースレポ [マラソン]]
2007年2月4日 第24回 京都木津川マラソン
前述の高槻シティ国際ハーフマラソン回顧録のとおり、左手第5中手骨骨折により参加が危ぶまれたレースだった。高槻シティ国際ハーフマラソンをDNSのあと、病院に行くと2月10日頃に固定している装具を外していいとのこと。2月4日のレースに間に合わないじゃないか・・・
2レース連続でDNSは参加費がもったいないので、医者の意見を聞かないまま左手に固定装具をつけた状態でハーフマラソンに参加することに決めた。
でも、骨折のため丸1月はまったく運動をしていない。ハーフマラソンは練習もせずに走れる距離ではないだけに不安だらけだ。
記録を狙えるような状態ではないため、今回の目標は
① 歩かずに完走する
② 1時間50分以内にゴールする だ。
①は、これまでの練習の最長距離が15Km。いつも10Kmを過ぎると膝が痛くなったり、足が攣ったりしてくるので目標達成は微妙だ。
②は1Km5分のペースで走ると1時間45分ほど。前回和歌浦での10Kmコースが約49分。ほぼ1Kmを5分で走った計算だ。なので前回のペースで2倍の距離を走らないといけない。(練習してないし厳しいかなぁ?)
大会当日、駐車場が取れなかったので新田辺駅近くのコインパーキングに車を止めて会場に向かう。3,000人以上が参加している大会なので駅から会場まで長蛇の列。迷うことなく会場にたどり着いた。今日が骨折してから初めてまともに体を動かす日。まさにぶっつけ本番だ!
足への負担を考えて、入念にストレッチとアップをおこなう。ここのコースはずっと木津川の堤防を走るコース。たまに橋の下をくぐり抜けるときにアップダウンがあるくらいでほぼ平坦と言っていい。
スタートはスタート直後の土手を登ったあたりに連れが応援に来ているので、見つけやすいように前方に位置した。スタート直後は大混雑。別に上位を狙っているわけでもないのでマイペースで進む。
2Kmほど走るとある程度走力の似た集団ができあがる。自分のいる集団は10人ほど。向かい風なので集団を風除けに使いながら集団にくっついていく。が、ペースが結構速い。集団から離れると風除けが無くなってしまうし、呼吸はかなり乱れていたがまだ足は動いていたので集団の中に留まる。
10Kmの通過が45分ちょうど。前回のレースは10Kmで約49分なので明らかにオーバーペース。ここまで全力で走ってきた感じだ。この時点で足もスタミナもすでに限界。残りの距離を考えると完走はムリだ。それならこのペースでどこまでいけるか頑張ってみようと決めた。
10Kmを過ぎてペースメーカーとしていた選手たちから遅れ始めた。折り返し地点を通過した辺りから極端にペースが落ち、どんどん後ろから抜かれていく
12Km地点を前にしてとうとう足が攣った。思い起こせばスタートしてから全く補給していない。
これが原因か?
1Kmほど我慢して走ったがとうとう足に限界がきた。とりあえず、立ち止まって屈伸をするが治らない。まだ2/3も走っていないのに最悪だ。やっぱり今のには15Kmの壁が限界か?スタミナも切れているので前半のハイペースを悔やみながら歩くようなペースで前に進む。
補給ポイントにたどり着いたところで立ち止まって休憩。テーブルの上には水の他にバナナやチョコレートなどが並んでいる。ボランティアのおばちゃんもゆっくりしていけと言うのでバナナとチョコを食べまくる。1分近く休憩して再度走り出した。少しは走れたが相変わらず足の痙攣は治らない。地面を蹴る力がなくなっている。足がベッタリ地面に着く感じだ。橋の下をくぐるポイントがあったが、わずかな傾斜の坂を走って上ることができない。足を無理矢理あげて坂を歩く。
なんとか17Km位過ぎたところで、の200mほど前にと同じように走れなくなり歩いている男子選手がいる。とりあえず追いついてやろうと試みるが一向に距離が縮まない。1Km位はその選手の背中を見ながら追いかけていたが結局差が開いてしまった。目標もなくなり、あとは気力で前に進むのみ。
ダラダラと前に進んでいると、気がつけば残り1Kmとなった。このままのペースでいけばギリギリ1時間50分以内でゴールできるかな?そんなことを考えながら走っていると、突然後ろの方から何か大声を上げながら近づいてくるオッサンがいる
んっ?もしかして変なオッサンが追いかけてきたのか?
追っかけられても逃げる余力なんか残ってないんだけど・・・
と、身構えていると、オッサンは「このまま頑張れば1時間50分以内でゴールできるから頑張れ!」と、叫んでいるペースメーカーだった。ずっと何かまくし立てながら走り続けているようだ。
一度は抜かれたが1時間50分は切りたいという気持ちが勝ち、オッサンを必死で追いかけ抜き返す。あとは、ゴールまでラストスパート。精根尽き果てゴール。
時間は1時間49分36秒。前半の10Kmは45分で走ったので後半の10Kmは60分ほどかかってしまったようだ。ほとんど「ジョグ」+「歩き」+「立ち止まって休憩」の繰り返しだったので仕方ないか。
1ヶ月練習できないまま、いきなり未知の距離である20Km以上を走るなんて無謀だった。
しかも、左手は骨折して装具を固定したままだったし、今回は、途中リタイヤしなかっただけ良しとしよう
< おまけ >
左手はこんな風に包帯でぐるぐる巻きになってました。
しかも、両膝はガチガチのサポーターを装備。(笑)
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